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国際食物繊維シンポジウム2004 in大阪

 Hipsleyによって1953年に初めて提唱された食物繊維と言う用語は、初めは植物細胞壁を構成する非消化性成分を意味していた。1970年代に、BurkittとTrowellは食物繊維の持つ生理機能の重要性を強調し、その概念は、ヒトの消化酵素によって加水分解されない植物ポリサッカライドとリグニンを含めたものに拡大された。食物繊維の科学的研究は進展を続け、その概念も拡大を続けている。単離精製品と工業的製造品といった新しい食物繊維素材は拡大した概念の一部と言えるだろう。
ヨーロッパと米国での食物繊維消費量は推奨されている摂取量の約半分である。この問題は、加工食品とファーストフードの消費増加がその一因と考えられる。加工食品とファーストフード中の食物繊維量を増加させるために、低分子量の水溶性食物繊維を用いることは有用な手段と考えられる。レジスタントマルトデキストリン、フラクトオリゴ糖、ポリデキストロースのような新しい食物繊維素材の使用が1つの解決策となると思われる。
 残念ながら、これら新しく開発された食物繊維素材を包含した食物繊維の概念は国際的に定義されるに至っていない。さらに、食品に含まれる抽出可能な食物繊維をすべて完全に定量する分析方法も、今なお必要とされている。以上に加えて、食物繊維のエネルギー値の重要性にも言及する必要がある。味の良い、健康に寄与する、低カロリー食品への消費者の需要はこれまでになく増えており、新しい食物繊維素材はその要求に応じることができる可能性をもっていると考えられる。
 このたび、これらの諸問題について議論するための国際シンポジウムを開催することとなった。このシンポジウムの目的は食物繊維の定義、分析方法、エネルギー値、生理機能を再検討、再評価することである。私たちは本シンポジウムが有意義なものとなることを期待している。

国際食物繊維シンポジウム2004 組織委員会

【プログラム】

第一日 9月17日(金)

10:45〜10:55 歓迎挨拶
 
松谷英次郎(松谷化学工業株式会社、代表取締役社長)
   
10:55〜11:15 開会挨拶とシンポジウムの開催主旨
 
細谷憲政(東京大学医学部名誉教授、日本健康栄養システム学会理事長)
   
セッション1  食物繊維の定義, 分析方法、エネルギー値
座長:
池上幸江(大妻女子大学教授、日本)
Dr. D. T. Gordon(ノースダコタ大学名誉教授、米国)
   
11:15〜11:50 食物繊維の定義と分析− 特にヨーロッパにおける情勢
 
Prof. Dr. N.-G. Asp (ルンド大学、スウェーデン栄養協会、スウェーデン)
   
11:50〜11:25 米国における食物繊維の定義の現状と食物繊維推奨の科学的背景
 
Prof. Dr. N.-G. Asp (ルンド大学、スウェーデン栄養協会、スウェーデン)
   
11:50〜12:25 米国における食物繊維の定義の現状と食物繊維推奨の科学的背景
 
Dr. J. R. Lupton(テキサスA&M大学教授、米国 )
   
12:25〜13:30 昼食
   
13:30〜14:05 今日の日本における食物繊維をめぐる状況と問題点
   −日本における食物繊維の定義、分析方法、エネルギー値
 
山田和彦(独立行政法人 国立健康・栄養研究所
食品表示分析・規格研究部長、日本 )
   
14:05〜14:40 食物繊維の分析方法
   −国際標準法としてのAOAC法
 
Dr. B. V. McCleary (メガザイム社長、アイルランド)
   
14:40〜14:55 休憩
   
セッション2  食物繊維のエネルギーの評価
座長:
Dr. B. Burlingame(FAO 栄養評価部門 上席担当官、イタリア)
Dr. D. T. Gordon(ノースダコタ大学名誉教授、米国)
   
14:55〜15:20 食物繊維のエネルギー値に対するFAO、INFOODSとCODEX
   :食物繊維のエネルギー値に対する立場
 
Dr. B. Burlingame(FAO 栄養評価部門 上席担当官、イタリア)
   
15:20〜15:55 基調講演:
  食物繊維におけるエネルギーの概念
 
Dr. G. Livesey (インディペンデント・ニュートリッション・
ロジック、 イギリス)
   
15:55〜16:30 食物繊維のエネルギー値の評価方法 −有用性と問題点
 
Dr. D. J. Baer、Dr. W. V. Rumpler(米国農務省 農業分野研究機関、米国)
   
17:30 懇親会
   

第二日 9月18日(土)

セッション2  食物繊維のエネルギーの評価 - つづき
座長:
Dr. B. Burlingame(FAO 栄養評価部門 上席担当官、イタリア)
Dr. D. T. Gordon(ノースダコタ大学名誉教授、米国)
   
9:00〜9:35 ブドウ糖を基本単位としたオリゴ糖のin vitroとin vivoでの利用性
 
Prof. Dr. G. C. Fahey Jr.(イリノイ大学教授、米国)
   
9:35〜10:10 間接熱量測定法を用いた難消化性デキストリンの動物及び
ヒトでのエネルギー値の評価
 
合田敏尚(静岡県立大学助教授、日本)
   
10:10〜10:45 国際協調と食品表示のための食物繊維のエネルギー値
 
D. T. Gordon(ノースダコタ大学名誉教授、米国)
   
10:45〜11:00 休憩
   
11:00〜12:30 全体討論 (パネル討論会)
座 長:
Dr. G. Liversy、 Dr. D. J. Baer
パネル:
細谷憲政、 Dr. B. Burlingame
Prof. Dr. G. C. Fahey Jr.
合田敏正、 Dr. D. T. Gordon
   
12:30〜13:30 昼食
   
セッション3  食物繊維の生理機能
座長:
谷口 肇(日本応用糖質科学会会長、日本)
Dr. E. Fern(ネスティック 栄養戦略ビジネス部門 副社長、スイス)
   
13:30〜14:05 基調講演:
   食物繊維、グリセミックインデックスとヒトの健康
 
Prof. Dr. D. A. Jenkins(トロント大学教授、カナダ)
   
14:40〜15:00 難消化性デキストリンとは何か? −製造、構造、性質
 
岸本由香(松谷化学工業株式会社 研究所)
   
15:00〜15:20 食物繊維のエネルギー値の評価方法 −有用性と問題点
 
Prof. Dr. C. A. Edwards(グラスゴー大学教授、イギリス)
   
15:20〜15:40 食物繊維のヒト肥満に対する効果
 
徳永勝人(市立伊丹病院 内科主任部長、日本)
   
15:40〜15:55 休憩
   
セッション4  食品成分としての食物繊維
座長:
Mr. M. Matlock(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド社
研究所副社長、米国)
   
15:55〜16:15 健康推進のための食物繊維の食品への応用
 
Ms. M. Place(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド社、米国)
   
16:00〜16:30 ニューファイバーショーケース
 
Dr. S. Young(スティーブ・ヤング・ワールドワイド代表、米国)
   
16:30 閉会挨拶
 
池田義雄(食物繊維学会理事長、日本)
   

主 催:日本応用糖質科学会
    日本食物繊維学会
    日本健康栄養システム学会

協 賛:松谷化学工業株式会社

日 時:平成16年9月17日(金)、18日(土)

会 場:リーガロイヤルホテル(大阪)

参加費:1万円(懇親会参加費を含む)

ホームページ:http://www2.convention.co.jp/dfeev/

問合せ先:駒田忠志(日本コンベンションサービス株式会社)
     dfeev@convention.co.jp

なお、定員は300名です。事前登録をお願いします。定員になり次第締め切らせていただきますので御了承ください。