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理事長挨拶

「日本食物繊維学会」第5期理事長に就任して

一般社団法人 日本食物繊維学会

理事長 青江誠一郎
(大妻女子大学 教授)

 このたびの役員改選にあたり,山田和彦前理事長の後を引き継いで理事長に就任しました。どうぞよろしくお願いします。本学会は,1996年(平成8年)に印南敏先生を会長に「日本食物繊維研究会」としてスタートしました。次いで,2003年(平成15年)に,第2期会長であった池田義雄先生の時に,「日本食物繊維学会」となり,池田先生が初代理事長となられました。その後,2006年(平成18年)に第2期理事長に池上幸江先生が,2010年(平成22年)に第3期理事長に奥恒行先生が,そして,2015年(平成27年)に第4期理事長に山田和彦先生がご就任されました。いずれの先生方も,日本の食物繊維および難消化姓オリゴ糖といったルミナコイドの研究でご活躍された研究者ばかりです。今回の就任は,身の引き締まる思いです。私の研究室の前任者の,故桐山修八先生は,日本の食物繊維の定義を提唱され,またルミナコイドを命名されました。桐山先生ならびに第2期理事長の池上先生とのご縁があって今回の就任があったと思います。若手のルミナコイド研究者が少ない事が本学会の抱える大きな課題ですが,ルミナコイド研究が魅力ある分野であることを学会活動で示し,若手の有望な研究者を発掘して本学会へ繋げていくことを新しい執行部体制で進めて参りたいと思います。
 食物繊維研究は,世界的にはIntact fiberに代表されるWhole grain cerealの研究が疫学研究を中心に活発に行われています。基礎研究の分野も,ルミナコイド素材の腸内発酵を介した生理機能の研究が盛んになっています。さらに,次世代シークエンサーを駆使した腸内菌叢解析やLC/MSやGC/MSによるメタボローム解析の進歩により,ルミナコイド研究に新たな局面が生まれてきております。世界的に見ても,食物繊維・難消化性糖質を専門とした学会は無く,海外に向けてもアピールしたいところです。そのためにも,国内で国際シンポジウムを開催するなどの事業を企画したいと思います。
 また,奥恒行先生がルミナコイド素材エネルギー評価検討委員会の委員長としてご尽力されてきましたが,当学会が評価したエネルギー換算係数が活用できる資料となります。今後も,定量法部会は,文部科学省の日本標準食品成分表へ,ルミナコイド素材エネルギー評価検討委員会は,消費者庁の分析通知の食物繊維,難消化性糖類のエネルギー換算係数へ情報提供できればと考えています。このように,産官学が連携して学会活動を展開し,社会へ貢献することも学会の使命と考えております。
 今後の学会の発展のために,国民の研究維持増進のために,会員,賛助会員の皆様と共に活動していきたいと考えています。どうか,ご指導,ご鞭撻の程,よろしくお願いします。